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活動ブログ

2022. 08. 11 | まちかどサイエンス

量子科学技術開発機構六ヶ所研究所を見学して②

こんにちは。八戸聖ウルスラ学院高等学校1年の川口修治です。先日投稿した記事の第2段です。

核融合発電を実現するためには、中性子線がぶつかっても耐えられる材料が必要です。その材料を見つけるための機械が、「IFMIF」と呼ばれる世界最高性能の加速器です。この加速器は、核融合炉と同等の中性子を出すことができ、それによって材料特性の健全性検証(中性子線が当たっても壊れないか)ができるようになっています。現時点でいくつかの候補(低放射化フェライト鋼など)があると言っていました。そして、この「IFMIF」は日本、イタリア、スペイン、フランス、ベルギーの5か国が共同して製作しています。その理由としては各国には得意分野があり、それぞれ分野の最高傑作を作れる点と、1つの加速器を作るのに約25億円かかるので、製作費を割り勘できる点からだそうです。日本は、設備、組立、中央制御と高周波の入力装置を担当しているそうです。

この研究所のなかに、一つの大きい部屋があり、その部屋全体には、冷却装置が何台も置いてありました。その冷却装置は、電気の抵抗を減らし、電力ロスを少なくすることでより多くの電気を送れるようにするために使われているそうです。それらの冷却装置は一番高いもので10億円もかかるそうです。(下の画像がその冷却装置です。)

一生かかっても買えそうにない金額で驚きを隠せませんでした。

また、冷却装置はヨーロッパの国から輸入をしているそうです。ここからも国際協力の良さが見れました。

読んでいただきありがとうございました。

 

川口修治

 

投稿者 : 八戸聖ウルスラ学院高等学校


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