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J.of Science EGGS 東北大学基金へのご協力のお願い 探求型 科学者の卵

ニュース

2023. 10. 24 | 小中学生向け お知らせ 

ジュニアプログラム開講式と第1回講座が行われました

10月21日(土)、爽やかな秋晴れの中、令和5年度の小中学生プログラム開講式およびジュニア基礎コースの第1回講座が行われました。初年度となる今年の小中学生プログラムでは、小学5年生から中学生3年生までの総勢22名が受講生として選抜され、開講式に臨みました。会場には保護者の方を始め、受講生の兄弟姉妹のみなさんの姿もあり、温かい雰囲気の中で始まりました。

 

  

 

科学者の卵養成講座 実行委員の 安藤 晃 先生からのごあいさつの後、東北大学理事・副学長の 滝澤 博胤 先生から受講生に向けたメッセージを頂きました。
「今回初めて東北大学に来た、という方もいるでしょう。東北大学には、昼夜を問わず、研究をしている科学者がたくさんいます。ぜひ、その雰囲気を肌で感じてください。そしてこの科学者の卵養成講座で、色々な体験をしてほしいと思います。」(滝澤先生)

 

  

安藤 晃 先生                      滝澤 博胤 先生

 

続いて、科学者の卵養成講座の実行委員の先生方、事務局スタッフ、受講生の皆さんのメンターとなる大学生の先輩たちの自己紹介がありました。科学者の卵養成講座は、多くの人が携わり、受講生の学びをサポートしています。

 

  

渡辺 正夫 先生                      伊藤 幸博 先生

 

  

渡辺 尚 先生(宮城教育大学)                事務局 下山 武文 先生

 

  

事務局 三上さん 二宮さん              メンターのみなさん

 

 

休憩をはさんで、いよいよ第1回講座の始まりです。
始めに受講生はサイエンス・チャレンジに挑戦しました。
今回のチャレンジは・・・
「ピンポン玉が4つ載る構造物を作ろう!」受講生は3名ずつのグループに分かれて、いざチャレンジです。

 

  

 

  

 

チャレンジを進めるうちに、緊張していた受講生の顔にも笑顔が見え始めました。
各グループには、メンター(大学生)が1人ずつ付いてサポートしますが、手伝ったり、手を出してはいけません。

あ、安藤先生、思わず手が・・・・先生、手を出してはダメです・・・

 

  

 

机の間に割り箸を挟んで土台にしているグループもありますが、これはOKでしょうか?
「本来はダメだけど、最初にダメという説明もしていないし、ルールとして明記していないからこれはOKですね。これも自由なアイディア・発想の一部ということで。」(渡辺正夫先生)

 

チャレンジ終了後も、休憩中に頑張ってチャレンジを続けるグループもあり、実に多くのユニークなアイディアで溢れたサイエンス・チャレンジとなりました。

 

  

 

  

 

 

続いて第1回講義は、農学研究科の伊藤幸博先生による特別講義「DNAを自分の目で見てみよう」です。伊藤先生の長年の研究対象である稲、そのゆるキャラ「おコメちゃん」の歌が流れ、楽しい講義が始まりました。

 

  

 

講義では、ブロッコリーからDNAを抽出する実験を行いました。一人一人に実験キットが手渡されて、実験開始です。
「ブロッコリーをよくすりつぶして、細胞膜をしっかり壊すことがコツです。またエタノールを一気にいれてしまうと白く濁るだけで、DNAをからめとることができません。よくすりつぶすことと、エタノールをゆっくり入れること、この2つがポイントです。」と伊藤先生。なかなか力の必要な作業に、苦戦している受講生もいました。

 

  

 

  

 

講義後、伊藤先生に、今回の講義についてお話をお伺いしました。
「受講生の皆さんも『遺伝子組換え作物』という言葉を聞いたことがあると思いますが、良く理解せずになんとなく『遺伝子を食べるなんて気持ち悪い』と思っていた人もいるのではないでしょうか。講義の冒頭で『DNA(遺伝子)を食べたことがある人は?』と質問した時、手を挙げた人はほとんどいませんでした。DNAという言葉を知っていても、きちんと理解している人はいなかったということです。このDNA抽出実験は、DNAを見たことがない皆さんに実際のDNAを見てもらい、また、私たちは毎日、生き物のDNAを食べているのだということを理解してもらうために行いました。今日の講義をきっかけに、よくこのことについて考えてみてほしいと思います。
科学者の卵養成講座は、普通では体験できないことが色々体験できると思いますので、1年間ぜひ楽しんでほしいと思います。そして、学校という枠組みを超えた『科学が好き』という共通の話題をもつ仲間と出会って、友達を作ってもらえたらいいなと思います。」

 

盛りだくさんの第1回講座となりましたが、講義終了後の受講生の皆さんには明るい表情があふれており、きっと多くの学びがあったのではないかと思います。
第1回レポート、受講生の皆さんの感想や、講義への質問などもお待ちしています。

 

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ジュニア基礎コ―ス 第2回講座は、11月25日(土)です。

 

 

 

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