12月に入り、大学のキャンパスの街路樹も葉を落とし、すっかり冬の景色に変わりましたが、皆さま元気にお過ごしでしょうか。
12月7日(土)、令和6年度「科学者の卵養成講座 ジュニアプログラム」の第3回講義を行いました。ジュニアプログラムも3回目となり、受付を通る生徒の皆さんの緊張感が少し和らいできたように感じました。
第3回講義は、「STEAMを活かせば楽しいゲームを作れる!」というテーマで、安藤 明伸 先生(広島工業大学 情報学部 情報システム学科 教授・宮城教育大学 名誉教授)にお話しいただきました。
まず、STEAM教育とは何かについて説明がありました。これまで浸透してきたSTEM教育にA(人文社会・芸術・デザイン)という観点が加わり、教育方針が進化していると感じました。
生徒の皆さんは、最初に操作と結果が一致せず使いにくいプログラミングゲームを使い、その問題点やユーザーが使いやすく面白いデザインにする方法を考えました。そして、Scratchというプログラミング学習教材を使い、改善に挑戦しました。
ボールが落ちるといった単純な現象を「ゲーミフィケーション(ゲーム化)」するためには、ランダム化やバリエーションなどの工夫が必要で、これには「数学」の知識、例えば負の数や乱数の概念が関わってきます。生徒の皆さんは、Scratchを通じて自然に数学に触れ、数学を学ぶ重要性を実感していたようです。
最初はScratchの操作に戸惑う様子もありましたが、後半になると自分の面白いゲームを作ろうと挑戦する生徒が増え、自分の世界に没頭し楽しんでいる様子が伝わってきますね!
最後は、ゲーム中に落ちてくるボールをゆらゆらと落下させる方法など、応用的なプログラミングについて学びました。この際、自由落下やsin/cosといった高校の物理・数学の知識が活用されることを教わり、きっと生徒の皆さんは高校での物理や数学がもっと楽しみになったのではないかと思います(もし私がScratchを経験していたら、高校で物理を選択していたかもしれません…)。
講義終了後、受講生のナカムラさんにお話を伺いました。
Q:今日の講義を受けてどうでしたか?
A: まず、プログラミングでとても面白いゲームを作れることを知り、実際に体験できてとても楽しかったです。今日学んだことをもとに、もっと面白いゲームを作りたいと思いました。
Q:楽しかったとのこと、何よりです!次に作ってみたいゲームはありますか?
A: シューティングゲームを作れたら面白いなと思います!
次回のジュニアプログラム第4回講座は、1月25日(土)に開催予定です。次に皆さんにお会いできるのは、年が明けて2025年となります。来年は宇宙について学べるかも…!?
ぜひブログを活用して、身の回りにある「ふしぎ」をたくさん見つけてみてください!
今回の記事は、メンターの山本(農学部)が担当いたしました。