2025年10月11日、今年度の科学者の卵養成講座ジュニアプログラムが開講し、開講式と第1回講座が行われました。
会場の青葉山キャンパス復興記念ホールには、これから始まる未知の体験に胸を膨らませた受講生と、
その姿を温かく見守る保護者の皆様が集まりました。
ほとんどの受講生にとって、このキャンパスを訪れるのは初めて。
受付でネームプレートを受け取り首から下げると、自然と背筋が伸びるような表情を見せていました。

開講式では、東北大学の伊藤幸博先生、宮城教育大学の渡辺尚先生からご挨拶があり、プログラムの概要説明が行われました。
今後予定されている講義や実習、施設見学の話を聞くうちに、受講生たちの目は次第に輝きを増し、
その表情からワクワク感が伝わってきました。
 
     
また、科学者の卵OBOGの先輩方から応援メッセージがありました。
「『わからない』ということを大切にしてほしい」
という言葉は、これから多くの不思議・発見と向き合う受講生たちの心に響いたようでした。

開講式の後は早速第1回の講義がはじまりました。
テーマは「もしもブラックホールまで宇宙旅行したら・・?」なんとも壮大で好奇心をくすぐるテーマですね。
講師は愛知教育大学の高橋真聡先生でした。
学校の授業より長い約90分の講義でしたが、受講生たちは真剣に話を聞いていました。
手元のプリントにびっしりとメモを書き込んでいる受講生もいました。
 
  
先生はボールやコインを使い、重力波や月食などを実験でわかりやすく紹介しました。
受講生も積極的に実験に参加しながら、宇宙の不思議を体感していました。
 
  
講義後には多くの質問が寄せられました。
学校ではまだ習っていない内容にも関わらず、受講生たちは自分の言葉で考えをまとめ、積極的に先生に質問していました。
終了後もプリントやメモを見返しながら振り返る姿や、帰り道で保護者の方と講義の感想を話す様子が見られました。
 
  
講義終了後、2人の受講生(渡邊さん、関田さん)に感想を伺いました。
渡邊さん:講義は難しいところもありましたが、ブラックホール候補の天体の多いのが印象的でした。
また、相対論は聞いたことがありましたが、GPSに活用されているというのに驚きました。
これからは講義を聞くだけでなく、もっと気になったことを積極的に質問したり調べたりしていきたいです!
関田さん:ただ聞くだけでなく、実験で体を動かしながら学べたことがとても楽しかったです。
「未来には行けるけれど過去には行けない」という話が印象に残りました。
これから1年間の講座では、分からないことをそのままにせず、積極的に質問することを心がけたいです。
間違えることを恥ずかしいと思うこともありますが、勇気を出して発言したり、自分で調べたりしながら、発想力や説明力をもっと伸ばしていきたいです。
第2回講義は11月15日(土)です。初日から知的好奇心を爆発させた受講生のみなさんとまたお会いできることを楽しみにしています。
文貴:メンター 東北大学工学部 渡邉