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J.of Science EGGS 東北大学基金へのご協力のお願い 探求型 科学者の卵

ニュース

2023. 08. 10 | お知らせ 

日英サイエンスワークショップ発表会(第3回特別講義)が行われました

第3回の特別講義では「日英サイエンスワークショップ発表会」を聴講しました。
このワークショップは、日本とイギリスから意欲のある高校生が集まり、数日間、共に高度な最先端のサイエンスの研究課題に取り組み、最終日に研究成果のプレゼン(発表会)を行うというものです。毎年、日本とイギリスの交互開催で行われていましたが、コロナ禍の影響もあり、今年度は4年ぶりの日本での開催となりました。

 

    

 

東北大学の研究室の協力の下、参加者は日英混成の8つのグループに分かれ、それぞれ研究課題に取り組みました。

その研究内容は、東日本大震災にちなんだ地震や津波、災害対策、放射線をトピックにした研究の他、身の回りの熱・物質の流れやバイオマスや太陽電池などのサステナブルなエネルギーに関するもの、更には生体情報分析センサーの制作など、さまざま。

 

   

 

科学者の卵養成講座からは、毎年この取り組みに数名の受講生が参加しています。

今年は、昨年度の受講生の中から5名が選抜され、参加しました。その中の一人、杉尾花音さんは、日本の土壌に含まれる放射線量についての研究に取り組みました。
「このような大学レベルの研究に取り組めば、日本の高校生でもイギリスの高校生でも『1回聴いただけでは理解できない』『難しい』『分からないことだらけ』と、感じることはみんな同じです。」と杉尾さん。

「日本の高校生、イギリスの高校生、違いはあるけれど、このような難しさを共有したことがお互いの仲を深めるきっかけとなり、対等な高校生同士として良い関係を作れたのが良かったです。それぞれの強みや良いところを組み合わせて、一つのプレゼンを作り上げることができたと思います。」

 

 

発表会は、日英サイエンスワークショップの参加者・先生方と科学者の卵の受講生の約100名が会場で聴講し、さらにオンラインでも50名の科学者の卵の受講生が聴講しました。
英語での発表でしたが、質疑応答では、聴講している科学者の卵の受講生の中からも質問が出ました。

 

    

 

会場では、一昨年前、日英サイエンスワークショップに参加し、さらに当時科学者の卵の受講生でもあった、高野あかねさんも聴講していました。
「私が参加した時に取り組んだのは津波に関する研究でした。今年も似たような研究がありましたが、フォーカスしているところが違い、更に深化しているなと感じました。」と高野さん。
「このワークショップに参加したことが、その後の英語の勉強への意欲に繋っています。当時は英語が良く分からなかったけれど、2年経って、今日は理解できることが多く、自分の成長が感じられて嬉しいです。その時知り会えたイギリスの友人と今もSNSを通じて交流があります。今日は、その友人がまたサイエンスワークショップに参加し来日したので、発表を聴きに来ました。イギリスの友人ができたことが、英語の勉強を頑張るきっかけになったし、英語でコミュニケーションが取れる楽しさをすごく感じています。」

 

今回、日英サイエンスワークショップを主催した福島県立福島高等学校の金澤秀樹先生は、
「参加者はこのワークショップ終了後も、各学校に研究の成果を持ち帰って発表を行ったりすることで、さらに勉強への意識が高まり、『もっと頑張ろう』とモチベーションが向上するようです。実際、その後実力をぐんぐん付けていく人もいます。まさに自分の殻を破って飛び出していくイメージです。」と、これまでのワークショップを振り返り、お話してくださいました。

「今回は、イギリスの高校だけでなく、日本各地の高校から高校生が参加していますので、日本の高校生同士の良い交流の機会にもなったと思います。コロナ禍だったということもあり、まだまだ参加に躊躇する人もいるかもしれませんが、先ずは積極的に『参加したい』という意思表明をして手を挙げる、という一歩が重要です。」

 

海外の高校生と共に研究に取り組み英語でのプレゼンを行う、という大きな壁を乗り越えた経験は、かけがえのないものになったに違いありません。
聴講した受講生のみなさんは、英語力の重要性を改めて強く感じたのではないでしょうか。

 

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次回、第4回特別講義は9月9日(土)です。

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