close

メニューMENU

TOPページに戻る
J.of Science EGGS 東北大学基金へのご協力のお願い 探求型 科学者の卵

ニュース

2023. 08. 02 | お知らせ 

第2回特別講義が行われました

今年度初のハイブリッド方式で行われた第2回特別講義。
受講生の約80名が直接会場で、約30名がオンラインで受講しました。

 

会場前でネームカードを受け取り、初めて会場に入ってくる受講生の中には緊張した面持ちの人もいましたが、講義前に行われたOBOGと受講生間の交流会は、終始リラックスした雰囲気で行われました。自己紹介から始まり、お互いの学校のカリキュラムや校風、趣味の話、学校生活での悩みや、どれくらい勉強しているの?などなど・・・
話が盛り上がるポイントはたくさんあるようです。

 

       

 

 

最初の講義は、生命科学研究科の渡辺正夫先生による特別講義「ダーウィンも注目した高等植物の自家不和合性~花粉と雌しべの細胞間コミュニケーションとその分子機構~」。植物がいかにして遺伝的な多様性を保ちながら生きているかについて学びました。

 

       

 

渡辺先生は、30年以上、自家不和合性の研究をされていらっしゃいます。
「他の生物と違い、植物には『自己』(自分の細胞)と『非自己』(他人の細胞)について考えるフェーズがあまりない。自己と非自己を明確に把握し、(自己を)拒絶するというメカニズムは、植物の世界では自家不和合性が唯一だと思います。植物の中で起きているこのようなドラマ的なことが、遺伝的多様性を生み出しているということ、そして、それが実際に産業(種苗等)へ活かされているということを理解してほしいと思います。」(渡辺先生)

 

 

理学研究科の金田雅司先生による特別講義「クォーク多体系の実験研究 ー宇宙の物質進化の謎にせまるー」では、最先端の素粒子物理の研究内容を含んだ講義が行われました。

 

       

 

「講義の冒頭でもお話ししましたが、敢えて高校生向けの講義にはしていません」と金田先生。
「言葉(単語)で難しいところもあったと思いますが、高校物理の範疇で理解できる部分を抑えつつ、最先端の研究の話をしています。数式は使ってはいませんが、大学院レベルの内容です。難しかったとは思いますが、最先端の研究とはこのようなものだということを感じてほしいです。」

 

 

ミニ講義は、工学教育院のLuo Han (羅漢)先生による「ピラミッド原則~伝わる文章術を手に入れよう~」。ビジネス文章・論文・プレゼンなど、すべてに共通する「文章術」を学びました。
質問の時間では、小論文の書き方や、英語の勉強方法など質問が多岐に渡り、受講生の皆さんの関心の高さが窺えました。

 

    

 

 

講義後、受講生の菊地兼太朗さんは、
「物理と化学が好きなので、物理の講義を受講することが自分の中で大きなことだったが、生物の自家不和合性の講義を受講して、自分が(科学者の卵を受講しなければ)知ることができなかった学問を知ることが出来て良かった。こここでは色々な分野の専門的な講義を受講することができる。新しい世界が見えてくる感じがした。」
と話してくれました。

 

佐々木叶多さんは、会場で講義を受講したことに大きな意義を感じたようです。
「オンラインでのグループディスカッションではメンターと受講生の1対1でのトークになりがちだったが、今回会場に来て、対面でみんなが知っている知識をどんどん自由に話すディスカッションを経験できたのがとても良かった。講義を通して、色んな分野の勉強ができるのが楽しみ。自分の知識の幅が増えるのが嬉しい。」

 

小林桜華さんは、
「今日の講義を受けて、一番に感じたことはもっと勉強しなければ、ということ。みんなでディスカッションしたことが刺激になった。これからも積極的に会場での講義に来たいと思う。また、生物と物理の講義を続けて受講して、科学の世界はみんな繋がっていると感じた。色んな分野へもっと興味の幅を増やしていきたい」
と、これからの意気込みを話してくれました。

 

 

———–

 

次回、第3回特別講義は8月5日(土)です。

 

 

 

 

 

トップへ