2024年3月9日、令和5年度の高校生プログラム発表会、並びに閉講式が行われました。この日は、ジュニア基礎コースの第6講座との合同開催となり、会場には、高校生プログラムの受講生、小中学生プログラムの受講生、またその保護者の方や指導教員の先生方、メンターの大学生・大学院生など、多くの方が会場を訪れ参加しました。
発表会の初めに、科学者の卵養成講座 実行委員の 安藤 晃 先生からごあいさつがありました。
「今年から始まった、小中学生プログラムの小学5年生から中学2年生までの受講生のみなさんにもこの発表会に参加してもらっています。小中学生プログラム受講生の皆さんは、自分が高校生になった時にどのような研究がしたいか考えながら発表を聴いてみてください。また、今日は発展コース・推進コース・重点コースの皆さんに研究成果を発表して頂きますが、発表者以外の受講生の中には、高校等で研究活動を進めている人もいると思います。ぜひ今日の発表を聴いて、自分たちの研究にどのように活かせるか、どのようにしたらさらに高めることができるか、考えながら集中して聴いて頂きたいと思います。」(安藤先生)
今年度は研究発展コース10件、研究重点コース1件、マテジョLABO1件、研究推進コース7件の口頭発表と、自主研究のポスター発表4件の発表が行われました。
いずれの発表も研究成果が非常によくまとめられていました。狙った通りの研究成果が出たものも、そうでなかったものも、その結果に至るまでの考察と分析がよくされており、それぞれに頑張った成果と成長が感じられる発表内容でした。
会場では、小中学生の受講生も、高校生の受講生に負けない熱心さで研究発表を聴いている姿が見受けられました。
発表会の第一部が終わった時点で、小中学生の受講生は、別室へ移動。ここまでの見学した研究発表に関する討論会を行いました。
難しい内容も多かったと思いますが、何年か後、自分が研究発表する姿を想像できた受講生もいたのではないでしょうか。
口頭発表の後は、ポスター発表が行われました。どのポスターブースも、発表者の説明に多くの人が熱心に聞き入り、質問している姿が見られました。
発表会の最後には参加者による投票が行われ、以下の発表が今年のオーディエンス賞を受賞しました。
[研究発展コース]
〇第1位
「無線電力伝送の高効率化へのチャレンジ」
佐々木叶多さん(宮城県宮城第一高等学校)
木村琉人さん(青森県立青森高等学校)
長田陸玖さん(仙台市立仙台青陵中等教育学校)
〇第2位
「ゆっくり飛ぶための翼」
山谷美楠さん(仙台市立仙台青陵中等教育学校)
佐々木悠誠さん(宮城県仙台第二高等学校)
武田彩音さん(秋田県立秋田高等学校)
〇第3位
「ネコのFeld4遺伝子の多様性とマウスの防御応答の関係の解明」
河野友一さん(宮城県仙台二華高等学校)
石田晴那さん(秋田県立秋田高等学校)
末野莉子さん(山形県立米沢興譲館高等学校)
横谷晴花さん(福島県立会津学鳳高等学校)
[研究推進コース]
〇第1位
「植物によるプラスチックの代替素材の開発」
井上由佳さん(東京学芸大学付属高等学校)
〇第2位
「鹿児島県内における絶滅危惧種カビゴケの最近の分布およびその生態」
迫萌乃花さん(鹿児島県立国分高等学校)
八重尾理子さん(鹿児島県立国分高等学校)
山本夏音さん(鹿児島県立国分高等学校)
〇第3位
「ポリフェノールと抗生物質」
藤井由紀子さん(秋田県立秋田高等学校)
村田楽奈さん(秋田県立秋田高等学校)
平野叶恵さん(秋田県立秋田高等学校)
受賞者の皆さん、おめでとうございます!
受賞発表の後、科学者の卵養成講座 実行委員の 渡辺 正夫 先生から講評を頂きました。
「オーディエンス賞を受賞した研究発表以外に、個人的にはもっとディープな研究だと思える研究発表もいくつかありましたが、受賞した発表との違いは、発表の仕方や、分かりやすさにあったのではないかと思います。自分たちが理解できていれば良いのではなく、目線を他の人に合わせ、研究内容を理解してもらえるよう、わかりやすく面白く伝えるというのは、重要なことです。ぜひその点も考えながら、今後も高みを目指して頑張ってください。」(渡辺先生)
以上で、2024年度科学者の卵養成講座高校生プログラムは修了となりますが、これからも科学者の卵養成講座は、受講生の皆さんを応援し、サポートしていきます。尚、高校生プログラム受講生には、後日修了証も発送される予定ですので、楽しみにお待ちください。
また、ジュニア基礎コースの皆さんは、引き続き4月からも講座があります。こちらも引き続きどうぞお楽しみに。また、発表会を見学した感想などをブログに寄せて頂ければと思います。