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2024. 07. 30 | 高校生向け 講義のお知らせ 

高校生プログラム:第2回特別講義を行いました

先月に引き続き、7月20日(土)、高校生プログラムの第2回特別講義が対面・オンラインのハイブリッド形式で行われました。当日の仙台は曇り空でとても蒸し暑いお天気でしたが、今回もたくさんの受講生が集まってくれました。

 

 

 

最初は、東北大学大学院理学研究科の金田雅司先生(准教授)から「クォーク多体系の実験研究 ̶ 宇宙の物質進化の謎にせまる ̶」という題目で講義を行なっていただきました。

金田先生のご専門は素粒子・原子核物理学であり、講義内では素粒子とはどういうものなのか、そして素粒子・原子核物理学の実験手法についてお話がありました。「素粒子」や「原子核」と聞くとミクロな世界をイメージしますが、これらの解明は最終的にビッグバンなどの宇宙物理の解明にも繋がり、非常に壮大な可能性を秘めていることがわかりました。また、科学者を目指す受講生へのメッセージとして、高校で学ぶ物理との違いを含めて大学で学ぶ物理の世界や、物理専攻のキャリアパスなどについても語っていただきました。

 

 

高校物理の枠を超え、理解するのもかなり難しい内容でしたが、講義後のディスカッション、質疑応答共に積極的に声が上がり、受講生の興味や理解がより深まったのではないかと思います。

 

 

 

次に、東北大学大学院工学研究科の北川尚美先生(教授)から、「国内資源の循環を考える〜バイオ液体燃料の活用〜」という題目で講義を行なっていただきました。

北川先生は、大学で化学工学を教える傍ら、化学製品を製造・販売する会社を立ち上げるという経歴の持ち主。先生の研究テーマの一つである「廃食油を利用したバイオ燃料とビタミンE類の抽出」を軸として、その原理や製造プロセスをご説明いただいた他、産業規模での実用化にあたり、先生が感じた研究室と現場間のギャップと、それに伴った苦労についても語っていただきました。SDGsや循環型社会に向けた研究・技術開発が注目される中で、研究内容だけでなく、実用化に向けて経済・産業の視点から必要な条件や要素についても語られたこの講義は、受講生にとって良い刺激になったのではないでしょうか?

 

 

講義後のディスカッションや質疑応答も活発に行われ、休憩時間の間にも先生に質問しようと長蛇の列が・・・。進んで知ろうとする姿勢がとても微笑ましいです。

 

 

 

 

 

最後に、東北大学大学院工学研究科の羅漢先生(特任助教)から、英語学習に関するミニ講義を行なっていただきました。題目は「英語学習は努力か才能か?」です。

 

 

講義では、子供との会話やプロゲーマーの操作技術など様々な事例を挙げながら、スキルの習得に必要なのは努力か才能かという議論が展開され、改めて努力と才能について考えさせられる内容でした。また、アメリカの作家であるスティーブン・R・コヴィー氏の数々の名言を引用しながら、英語学習を好きになるには、そして向き合い方について語られる場面がとても印象的でした。先生のユーモアもあり、終始会場から笑いが起こる楽しい時間でした。

 

 

講義後の質疑応答では、受講生から英語学習に関する相談を中心にたくさんの質問が出ました。

 

 

 

 

 

次回の講義は、9月1日です。高校生の皆さん、夏休み明けにまた元気な姿で講義に臨んでくださいね。

 

農学研究科 佐竹

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