こんにちは。新潟県立長岡高校の米坂羚です。前回に引き続き、講義の感想を書いていきます。
10月7日の第5回講義も前回と同様オンラインのみの参加でした。今回は感染症(コロナ&インフルエンザのダブルパンチ)の蔓延が理由でした。「次回-第6回-こそは!」と意気込んでおります。
一時間目は大関 真之より「量子アニーリングと未来の情報科学」についてお話をいただきました。
この講義は今までと異なり、受講生参加のライブ型講義でした。Youtubeのライブ配信のような形で、コメントツールを使い質問してリアルタイムで答えてもらうといったアクティブな方法でした。
私はYoutubeのライブ配信でコメントをしたことが無く少し抵抗がありましたが、この際思い切って様々な質問をダイレクトにぶつけることができました。先生が答えてくださったときはとても嬉しかったです!
量子アニーリングの話では主に、従来のコンピュータと比べた量子コンピュータの特徴を学びました。
「量子コンピュータは早い!」というのはステレオタイプで、「省電力性」や「幅を持った計算が得意」といった点で従来型と異なっていること知りました。電子のような小さい粒子は僅かなエネルギーで動くため必要な電力が小さく、また動きに規則性が無く確率に依存するため「0と1」を同時に満たすことができ様々な場合を考えられるといった理由も興味深く、物理の面白さを感じ取れました。大関先生執筆の「先生、それって『量子』の仕業ですか?」という本もとても気になります。今度、書店で探してみたいと思います。
また、講義終了後の先生のYoutubeのライブ配信もとても面白かったです。その中で「物理は波と熱を完璧に」とおっしゃっていたことは特によく覚えています。物理の中でも波と熱の分野は完璧にできる、つまり満点が取れる分野なのでおろそかにしてはいけない、といったことです。早速物理の参考書を開いてその分野を読みました笑。ここで周りと差をつけられるようにしたいです。このブログを読んでいる皆さん、一緒に頑張りましょう!
二時間目は堀井 明先生より「21世紀のがん医療 ~Precision Medicineと遺伝子医療~」の話をいただきました。
第一印象は「生物は忠実に、単純なルールに則っているのだな」です。生物の授業では暗記が多く、あまりイメージがつかみづらい、体系的に理解しづらい印象がありました。しかし、生物の基本的な説明から入りそれが「がん」とどう関係しているかを知り、生物に対する漠然とした負のイメージが払拭されました。学校で頑張って覚えた知識が「ここに繋がっているのか!」という発見はとてもおもしろく、楽しいものでした。
それらを踏まえた上で、その「がん」の詳しい内容やそこから発展して医学に様々なことを学びました。ちなみに、「がん」は「癌」といった漢字があるように外来語では無く日本語であるため「ガン」とカタカナで表記するのは間違いらしいです。
特に印象的だったのは、がんゲノム医療です。患者のDNAを採取しゲノムを調べることでどの遺伝子が変異しているかを調べ、薬を投与するものです。現段階では薬の開発がまだで10人に1人しか適応できない治療法ではありますが、今後薬の開発によって適応の幅が広がることが期待できます。遂に、がんも不治の病では無くなるのかもしれません!
2つの講義の後、「科学記事を読みこなす:地球の未来を考える討論会」の発表会がありました。
それぞれの班が違うテーマで調査を行い、発表がとてもおもしろかったです。生分解性プラスチックや食品ロスなど多岐にわたる分野の発表がありとても勉強になりました。
スライド製作から事前準備に至るまでメンバーと協力して資料を集め、削り、足してスライド1枚という小さなスペースでしたが満足のいく資料が作れたと思います。また発表にあたって様々な資料を読み、調べることで少し賢くなれました。ざっと友達に自慢できるくらいにはなったと思います。
スライド製作、発表準備、発表会と大変ではありましたがとても楽しく、かつ貴重な体験になりました。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
次回はいよいよ、待ちに待った対面講義です!
何かの拍子でオンラインにならないことを願いつつ対面講義、そしてサイエンスチャレンジを楽しみにしています。
また東北大学で会いましょう!
投稿者 : 新潟県立長岡高等学校