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活動ブログ

2024. 03. 10 | 受講生ブログ(高校生)

たまごです④

こんにちは。山形西高校1年の大場千裕です。受講生のみなさん、研究関係者のみなさん、発表会お疲れ様でした。

発表会をやってみて、感じるものが多くあったので、共有したいと思います。

 

私は、研究発展コースに選抜していただき、今回「ホヤから双子はできるのか」というテーマで発表させていただきました。発表が終わった今、達成感と悔しさで、複雑な気持ちです。

 

今回の発表会では、私の120%の力を出すことができました。それは、今まで私が本気で頑張ってきたことを出し切ることができたからです。

発表会の準備をしていく中で、うまくいくこともあれば、うまくいかないこともありました。

実習では、実験がうまくいき、多くのサンプルを得ることができた一方で、明確な実験結果を出すことができず悔しい思いをしました。

 

発表原稿作りでは、最終的には発表原稿を完成させられた一方、初めて聞く人にもわかりやすい原稿を作ることに苦戦し、何回も何回も書き直しました。

 

途中、挫けそうになることが何度もありました。悔しくて泣いてしまうこともありました。

 

しかし、最後の最後まで練習を重ね、前日は夜遅くまで、家族に発表練習に付き合ってもらい、本番に備えました。

 

当日、今まで準備してきたことが、勇気を出す動力源につながり、自分の自信につながりました。

 

私は、発展コースでの実習を通して、発生学の面白さに気付かされました。生きているものを扱うことで、正直うまくいかないこともありました。しかし、私は自分たちで作成した受精卵が、細胞分裂を繰り返し、一つの個体となっていく姿を見て、これ以上ないほどに感動しました。また、実験をすることだけでなく、なぜこのような結果となったのか、もしこの実験が成功していたらどのような結果が得られたのかなどを考察することも、とても楽しくて、考えれば考えるほどワクワクしていました。

 

この感動と面白さを傍聴者である皆さんにも知ってほしい。発表をしながら、どうすればわかりやすいのか、どう話すと発生学が面白いと思ってもらえるのかを考えました。そのため、ポインターで話している箇所を示したり、専門用語はわかりやすい言葉で言い換えて説明したりなどの工夫をしました。

 

悔しかったのは、オーディエンス賞をとれなかったことです。皆さんにこの面白さを伝えることができなかったのかもしれないと考えると、悔しくなりました。自分の120%を出しても、このような結果となってしまったので、もっと研究を重ね、発表することに慣れ、自分の実力をグレードアップさせる必要があるのだと気づきました。そして、もっと傍聴者に寄り添った発表を行い、多くの人に自分の伝えたいことを伝える練習をする必要があると考えました。

 

しかし、ポスター発表で、発生学に興味を持っている方や、ホヤに興味を持つ方、以前同じコースを受講した方、東北大学の先生などと交流する中で、自分たちだけでは気づけなかった部分を知ることができ、とても勉強になりました。また、私たちの発表に疑問を持って質問をしてくれた方も多くいて、その質問に親身になって答えることも、とても良い経験となりました。

 

研究を指導してくださった熊野先生、一緒に研究して発表してくれたメンバーの二人、本当にありがとうございました。

 

科学者の卵を1年間受講し、振り返ってみると、この一年はとても濃い時間だったと感じます。

受講する中で、楽しいことも、大変なこともたくさんありました。

 

他校または県外に、同じ科学に興味を持つ友達に出会ったこと、科学を学んでいく中で自分の興味を持つ分野を見つけることができたことなどの楽しいことの一方で、講義の予習動画を何回見て考えても理解できなかったこと、レポートで、講義での自分の考えたことや感想をうまく文章に表現することができなかったことなど苦しいこともありました。

 

しかし、楽しかったこと、苦しかったこと、全てが私にとっての成長となりました。それは、科学だけに限りません。一人で、仙台まで行けるようになったこと、初めての人とでもうまく会話をすることができるようになったことなど、私の人間性としても成長できた部分もありました。

 

私は、中学まで科学に触れたことが全くありませんでした。それでも、東北大学という高値の花のような舞台に飛び込み、科学者の卵に挑戦して、よかったと心から思います。

 

正直、研究基礎コース、研究発展コースが終わってしまうのは、とても寂しいですし、終わってほしくないです。ですが、また2年生でも新しい一歩を踏み出したいと思います。

 

一年間ありがとうございました。

投稿者 : 山形県立山形西高等学校


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