上杉山通小学校6年(新中1)の小林星凛です。今日は東北大学のサイエンスカフェに参加しました。メダカのオスとメスの「恋ごころ」の違いを動物の脳の仕組みから考えるというお話でした。一般的にメスが良い相手を慎重に選択するのは繁殖コストが大きいから、オスができるだけ繁殖機会を増やすのは繁殖コストが少ないからと考えられていましたが、現在は研究によって違う側面があることも分かってきました。メダカのメスの配偶者選択についての実験で、メダカはガラス越しに、お見合いをした方がパートナーとして受け入れるスピードがはやいことが分かったそうです。下に実際にメダカのメスを水槽の中でビーカーに入れてお見合いをさせたときの実験を図にして載せました。ビーカー越しに先にお互いを見ていたオスがメスと結ばれ、仕切りで見えなかったオスは残念ながらフラれてしまいました。
そのお話を聞いて人間でも顔見知りである方が受け入れやすいのでメダカと人間は少し似ていると感じました。そして、メダカ同士はお互いをほぼ顔だけで認識していて、あまり体は見ていないことも分かりました。私には、メダカの顔は全員同じに見えていたので、メダカが相手の顔を認識していると聞いて驚きました。
また、メダカの「配偶者防衛によるメスへのアピール」というお話にも興味を持ちました。配偶者防衛により、メスにライバルオスを記憶できなくしているそうです。下の図は、水槽を上から見た図です。メスとオスの間の真ん中のレーンのオスが常に、メスの傍を離れないので、外側のレーンのオスはメスに顔を覚えてもらい辛くなってしまいます。
メダカの世界も大変だなと感じました。
講義のあと研究室を見せてもらうこともできました。たくさんの種類のメダカが思った以上にたくさんいました。鏡をメダカがいる水槽に近づけてみると、自分の姿に興味を持ってメダカは近づいていきました。また、光を当てると、少し散らばりました。研究室ではメダカの目や脳のことなど新しい面白いことを知ることができました。
この後、質問タイムがありました。竹内先生が研究者を目指したきっかけを聞かせて頂いて嬉しかったです。また、昔メダカを研究していたある先生が、最後に一人の学生さんにたくさんメダカを託したそうです。そして、その後学生さんが約90歳になるまでの約70年間、岡山で大事に育てて記録をつけ、研究していたという話を伺い感動しました。研究はコツコツ諦めない努力があって、新しい発見をすることができるのだと思いました。毎日の努力と好奇心を持つ心を大切に目標に向かっていきたいです。
投稿者 : 仙台市立上杉山通小学校