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活動ブログ

2022. 08. 23 | 受講生ブログ(高校生)

Unlimited Dreamer~夢追うたまご~ 第3回

こんにちは。秋田県立大館鳳鳴高等学校1年の飯塚凜人です。暑い夏が続きますが、僕も負けじと科学で盛り上がる熱い日々を送っています!今回は少々遅くなりましたが、第3回講義の内容と感想をご紹介します!!2週連続でご講義が開催されて、レポートや事前講義も含めて科学漬けの毎日でした!!

 

初めに、大関先生の「量子アニーリングと未来の情報科学」についてのご講義です。僕が所属する生物部で行っているPCR法の実験に、DNAの増幅過程としてアニーリングというものがあるので、名前だけで関連性があるのかと思いながら講義に臨みました。量子アニーリングは様々な組み合わせの中から、最適なものを選び出す計算を素早く実行することに役立つという長所がありました。最近話題のスーパーコンピューターと比較すると、量子アニーリングは組み合わせ最適化問題に関して優れていますが、得意分野ではない点もあるそうです。大関先生曰く、今から10年経っても課題解決が進展しない可能性があるようですが、量子アニーリングの計算速度はさらに向上し、消費電力も減少しているので、今後の発展が楽しみでなりません。僕は量子アニーリングの導入する場面として、漠然と品種改良の組み合わせや宇宙探査の道順、さらに身近な場面でいえば宝くじの数字の組み合わせ予測なんかも考えられるなと思いました(^▽^)/いずれにせよ、専門的研究から身近な場面まで導入可能で、多くの人にとって役立つ技術だと思いました!インターネット上には、実際に量子アニーリングの計算を利用できるサイトがあります。(D-WAVE Leap)1回の計算につき数μ秒だけしか要しません。それが1分間分なら無料で利用できるそうです。皆さんは1分は長いと思いますか?それとも短いですか?

 

続いて。久利先生の「防災情報を活用しよう」についてのご講義です。東日本大震災のとき僕は5歳で、僕が住む秋田県大館市も地震や停電の被害を受けました。被災地周辺に住む学生として、被災地との交流や災害についての知識収集をこれまでも続けてきましたが、今回は主に事前の対策という観点でのお話をたくさんお聴きしました。皆さんなら地震などの緊急速報が流れた時、どのように行動しますか。ハザードマップは読めますか?緊急速報の意味を理解できますか?このように、一般的な避難訓練で学ぶ内容だけでは、対応できない点がたくさん洗い出されると思います。些細な勘違いが甚大な危機に繋がらないように、災害について楽しく学習できるカードゲームなどが、開発されているそうです。僕はこの講義をお聴きし、被災地の方々との交流について思い出しました。被災地では、避難訓練が学校、職場の垣根を超えて大勢で実施されたり、学校でのカリキュラムに災害の緊急警報の意味などを学習するものが組み込まれたりしているそうです。このような方法を、多くの地域が参考にしていくべきだと改めて感じました。科学者による見解や指示は非常に説得力があり、誰もが思わず信用してしまいます。しかし、災害時などにおいては、科学者の予測にも限界があるということを意識して、自分の目で状況を判断することが求められると思います。

 

最後はミニ講義「科学記事を読みこなす」が行われ、『nature』の記事についての感想、意見を受講者のメンバー同士で話し合いました。50年論争やプラスチックによる汚染についての記事で、改めて地球に住むすべての生物が繁栄可能な環境を保つために、科学はどのようにあっていくべきかを考えることができました。第4回講義ではこれに関連したグループ発表があるので、それまでにチームの仲間とチームワークを大切に助け合いながら、唯一無二の発表にしていきたいです!!そして、本格的な受講生同士の交流が始まり、ワクワクが止まりません!!(^o^)

 

ご講義で学ぶことの中には、多くの人にぜひ知っていただきたいことがたくさんあります。そのため、今後もブログを通し定期的に発信するようにしていきます!また、もしよろしければ「まちかどサイエンス」の方もご覧いただければと思います。最後まで、読んでくださりありがとうございました!

 

 

投稿者 : 秋田県立大館鳳鳴高等学校


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