明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。
仙台青陵中等教育学校の田中瑞己です。
僕は正月に神奈川県秦野市にある祖父母の家に帰省してきたのですが、
ばーん
このようなハゼの木が植えてあるのを見つけました。
祖父から、このハゼの木の実から和ろうそくが作られると聞き、作り方を調べてみました。
そもそも、和ろうそくの製法には「手掛け」と「型掛け」の2つの方法があります。「手掛け」は、芯に蝋を手で塗り重ねていく方法です。 「型掛け」は、芯を入れた木型に蝋を流し込む方法です。
今回は伝統的な方法の「手掛け」での作り方を紹介しようと思います。
1.芯巻き
竹ぐしに和紙を巻き、その上から灯芯を巻きつけていきます。
2.芯さし
竹ぐしに、芯を1本1本挿していきます。
3.芯づけ
竹ぐしに挿した芯を、溶かしたろうにつけて、乾燥させます。
ある程度の太さになるまで、数回から数十回繰り返し行います。
表面はまだデコボコしています。
4.下掛け塗り
右手でくしを転がし、左手で形を整えながら、表面を滑らかにしていきます。塗り終わったら、乾燥させます。ろうの温度は45℃前後です。
5.上掛けすり
すり鉢の中のろうを、すり棒でかき混ぜていきます。ろうの温度が下がり固まってくると、白っぽい色のろうに変化していきます。
6.上掛け塗り
くしを数本ずつ転がしながら、上掛けを塗っていきます。
7.頭切り
ろうそくの上部を、炭で温めた包丁できり、中の芯を出していきます。その後ろうそくを、くしから抜いていきます。
8.おしり切り
温めた包丁で、ろうそくの下部を、同じ長さになるように切りそろえて完成です。
今回の話題はハゼの木の実から作られる和ろうそくでした。
ちなみにハゼの木の実は座薬、クレヨン、色鉛筆、お相撲さんのビン付け油などにも使われているそうです。
皆さんも是非調べてみてください!
投稿者 : 仙台市立仙台青陵中等教育学校