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活動ブログ

2024. 07. 18 | まちかどサイエンス

オオカナダモはは紅葉する?!

お茶の水女子大学附属高校2年の田邊美悠です。今回はオオカナダモの紅葉について記したいと思います。

そもそもオオカナダモって紅葉するの?と思ったそこのあなた!実はオオカナダモはある条件下で紅葉することが知られています。紅葉について説明する前にオオカナダモの基本性質を説明します。

 

【オオカナダモの基本情報】よく生物の実験で使用されるオオカナダモですが、オオカナダモ(別名アナカリス)はトチカガミ科の沈水植物で草丈は1メートル余りに達します。紅葉に必要な条件の一つとして茎から葉をとり、糖で培養することが知られています。水槽などに入っていることも多いのでみたことある人も多いはず。。。

 

【オオカナダモの紅葉】オオカナダモが紅葉するメカニズムは正確にはわかっていませんが、有力な仮説を紹介します。茎から取り出された葉を糖で培養すると、葉の中に多量の糖が行き渡り、逃げ場を無くします。その後蓄積された糖がアントシアニン(赤い色素)が合成し、紅葉すると考えられています。茎についたままの葉を同じ条件で培養しても紅葉が見られないことからも説明がつきます。

 

【紅葉の条件】私が学校で行っている課題研究では、25±1℃下でオオカナダモの葉をフルクトースで培養しています。他にもショ糖で培養したり光の条件を変えて実験をしています。糖はかびやすいので水の入れ替えが大切です。←これに苦しめられています。紅葉は早くて5日で見ることができます。

 

 

 

【余談】私はこのテーマで実験を行う前までオオカナダモが紅葉することを知りませんでした。もしかしたら他の植物でも紅葉するのではないかと考え、実験を企んでいます。また、オオカナダモはアブシジン酸でも紅葉することがわかっています。今後はアブシジン酸でも紅葉を成功させ、分光光度計などを使用しながら色素を分析していきたいです。研究がある程度終わったら詳しく掲載したいです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

投稿者 : お茶の水女子大学附属高等学校


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