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活動ブログ

2024. 07. 18 | まちかどサイエンス

仙台のある日の山

東北学院高校1年の矢口智也です。はじめまして!仙台は例年よりも遅い梅雨入りとなりましたが、この遅れが夏の天候に影響しないと良いですね。湿気からの蒸し暑さのダブルパンチにお気をつけて。というわけで、本題!今回のまちかどサイエンスでは先日私が、課外研究の一環として行っている自然観察の7月中旬版をご報告していきたいと思います。今回の調査では、仙台市泉区にある泉ヶ岳の比較的、麓の方で行いました。(これって「まちかど」ではないのでは…?)

 

◎研究の経緯

初回なので研究の意図についても説明していこうと思います。私の高校ではSDGsについての研究を行っているのですが、その中で私は「陸上の豊かさも守ろう」のグループに所属し、生物が大きく関わっている生態系や人間が築いている産業との関わりについて仲間と調査をしています。細かなところに注目すると、SDGsのゴールでは「陸上の豊かさ守ろう」とあります。なぜなら「海の豊かさを守ろう」という項目があるからです。ですが、陸上と海は全くつながっておらず単に独立した存在でしょうか。当たり前ですが、そんなことはありません。自然というものは色々なものが結びついており、SDGsは私たち人間を含む生物を取り巻く環境を守ろうという意味が込められているのでしょう。かなり硬い文章になってしまっていますが、世界的に問題になっている環境破壊などの問題を解決するヒントを探しだすということで個人的に自然観察を行っています。

 

◎2024/7/15の泉ヶ岳

高校受験で1年間行けていなかったので、久しぶりの来訪となりました。山に入って、ブナ枯れが減ったなと感じました。ブナ枯れとは、ブナ科の木にカシノナガキクイムシという虫がナラ菌という病原菌を媒介し、内部に侵食することで木の水分や養分を塞いでしまうことで起こります。また、地球温暖化の影響でカシノナガキクイムシの活動範囲が広がったことで病原菌も拡大しています。特にブナ科の木、例えばクヌギやコナラ、ミズナラなどです。そのため、雑木林で起こることが多いです。私の曖昧な記憶でしかないのですが、

泉ヶ岳写真

2年前までならこの画像のどこかしらには最低でも1本病気の木があるというくらいあったのですが、本当に減りました。木のウロなどを住処にしている生物や樹液を餌にする生き物も多く存在するので私としては安心。そして、病気が収まってきているということは自然の力による治癒あるいは、もしかすると人の手が加えられたことでの結果なのかもしれません。

そして、もう一つの気づきがあります。それは、スズメバチがかなり少なかったことです。この時期はあちこちでスズメバチが飛び回っており、樹液を餌にして活動しているのをよく見ていましたが、7月15日の調査では1匹も見つけることが出来ませんでした。この時期になれば働きバチも増え始め、巣の拡張をしているところであるはずです。

(←2022年7月中旬ごろの同地点)

気温も昼頃はそれなりに上がり、晴れだったため、例年とは大きな差はないかと思いますが、不思議に思うこともあるので、今後も調査をしていきたいところです。

 

今回は「まちかど」ではないような気のするブログとなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。第2回の受講日まで意外にもあと少し。東北大でまた皆様とお会いできるのを楽しみにしています!

 

 

 

 

投稿者 : 東北学院高等学校


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