はじめまして!東北学院高等学校2年の谷本柊です。
今回は、不思議で面白い「スケルトン卵」について紹介します。
スケルトン卵とは…
フツーの卵。しかし、酢に入れておくだけでなんと殻がなくなって透明な卵になります!
作り方はカンタン!
準備するもの
・卵
・酢
・器やコップ
卵を酢に入れて観察するだけ!子供から大人まで楽しめる実験です!
1日目 : 殻の表面から勢いよく泡が出ている。

2日目 :少し泡の勢いが小さくなったが、それでも泡は表面をびっしり覆っている。

4日目 :卵の殻にひびが入ってきたのが確認できた。

5日目 :泡の勢いが弱まってきたので酢を入れ替える。するとまたたくさん泡が出てきた。

7日目 :卵が膨張してきた。殻のひびも増えてきて、だんだん透明感が出てくる。

10日目 :ほとんど殻は確認できない。それでも泡は出続けている。

13日目 :すっかり殻は消失。黄身が透けて見える。

スケルトン卵の原理
卵の構造は下の図のようになっています。

出典:JA全農たまご株式会社 HP
卵殻は硬い殻で、たまごの内部を保護する役目をして約94%が炭酸カルシウムで出来ています。
この炭酸カルシウムと酢が化学反応を起こして気体が発生し、殻がなくなります。
<化学反応式>
CaCO₃ + 2CH₃COOH → Ca(CH₃COO)₂ + CO₂ + H₂O
炭酸カルシウム + 酢酸(酢)→ 酢酸カルシウム + 二酸化炭素 + 水
この化学反応式から卵についていた泡の正体は二酸化炭素だと分かります。
また、卵殻膜(ゆで卵をむくとき、かたい殻の下にある薄い皮のこと)は「半透性」という性質を持っています。
そのため卵を酢に入れると卵殻膜だけが残り、透明なぷよぷよ卵をつくることができます。
ぜひ皆さんもやってみてください。
参考文献:おうちで楽しむ科学実験図鑑
投稿者 : 東北学院高等学校