夏が過ぎ、
初秋を告げる金木犀も散り、
肌寒い日が増え、秋が深まってまいりました。
会津高等学校の本田 颯人と申します。
台風が過ぎてからあっという間に秋らしい気温となり、夏の暑さをしのぐために冷蔵していたアイスを食べる機会を失ってしまったという人も多いのではないでしょうか
私はその一人でして、以前から気になっていた「揚げアイス」の調理に挑戦しましたので、この場を借りてご紹介します。
皆さんは「揚げアイス」なるデザートをご存知でしょうか?「フライドアイスクリーム」「アイスクリーム天ぷら」とも呼ばれています。文字通り、アイスに衣をつけて揚げた料理で、外側はサクサクで熱く、内側は甘くて冷たい。食感や温度が内外で異なるため、食べると不思議な感覚を味わえるでしょう。しかし、アイスは熱で溶けやすい食材であるため作り方には少し工夫が必要である。揚げアイスの仕組みは後述するとして、まずは作り方をいくつか紹介します。
揚げアイスの標準的な、基礎的な作り方は、
カップアイスを手ごろな大きさのかたまりにする
衣をつける
揚げる
という手順ですが、これは失敗しやすい。
アイスに衣が付きづらいこと、アイスに熱が通りやすいことが理由ではないか。成功させるためには、いったいどんな工夫が必要でしょうか。
作り方① シューアイスを揚げる
用意する食材:シューアイス、天ぷら衣
1,シューアイスに天ぷら衣をつける
2, 30秒程度油で揚げる
完成!
たった2工程で作ることができます。
この作り方はシューアイスを使っているため衣が付きやすく作りやすいです。
外側が熱くてサクサクのアイスを味わうことができます!
作り方② カステラでアイスを包む
用意する食材:カップアイス、天ぷら衣、カステラ
1,アイスを直径6cm程度のかたまりにする
2,厚さ2cm程度のカステラを4~6枚用意する
3,下の写真のように、アイスにカステラを押し付け、アイスが露出しないように包み込む
4,天ぷら衣をつける
5, 30秒程度油で揚げる
完成!
この作り方はカステラの層が熱を通さないため、アイスが溶けず、作りやすかったです。
さらに、衣のサクサク食感に加え、カステラのしっとりとした食感も同時に味わうことができました!
アイスが溶けない仕組み
天ぷら衣は、揚げると気泡が発生します。気泡は熱を通しにくいため、アイスに熱が届きづらく、アイスを油で揚げることが可能になるのです。
天ぷら衣を作る際に水ではなく炭酸水を使うと、より気泡が発生しやすくなります。また、カステラなどのスポンジ生地も同様に、気泡がたくさん含まれています。
そのため、天ぷら衣に炭酸水を使ったりカステラでアイスを包んだりすると、熱を通しにくく、アイスは冷たさを保つことができるのです。
熱くて冷たい、サクサクでとろとろ不思議なデザート「揚げアイス」。
興味を引かれた方は是非とも、ご賞味あれ!
協力:作り方①のシューアイス揚げアイスの調理と撮影については、同じ高校の星さんにご協力いただきました。ありがとうございました!
投稿者 : 福島県立会津高等学校