みなさん、地層とじっくり向き合ったことはありますか?
先日、私は、神奈川県三浦市の三浦半島の先端に位置する城ヶ島に行きました。城ヶ島は、観光にも人気のスポットですが、地層を見るのにも絶好のスポットです。そこで今回は、私が見た地層の中でも、最も感動した堆積構造2選を紹介します!
まずは、上の画像中央部分に見える、白い炎のような構造、これは、まさしく火炎構造といいます。まだ海底で岩石になる前に、上側の堆積物が下側よりも重い(密度が大きい)ような場合に、上側の堆積物が下側に沈み込もうとしてできるといわれています。数ある堆積構造の中では、最もわかりやすく、華やかだったのがとても印象に残りました。
続いては、下の画像斜め左上部分に見える、黒い層がグニャッと曲がっている部分、これはスランプ構造といいます。これは、堆積物が海底で岩石になる前、海底の斜面を滑り落ちた際にできるといわれています。私は以前に見たことがなかったので、すごく珍しいのかと思いきや、島ではかなり多く見られたので、驚きました。他の層が綺麗に平行になっている中で、その層だけ空気読めない感じで、少し可愛い?と思いました。(*個人の感想です)
今回島に行ったとき、もちろん、これらのように教科書にある模範的な構造も見られましたが、一方で、教科書とは違ったり反したりしているものもありました。自然には例外が多いなと感じさせられたとともに、これが実際に目で見てみることの醍醐味であるとも思いました。コロナの影響もあり、最近一段と、写真や動画で理解したつもりになってしまいがちですが、本物を見ることで、情報媒体だけではわからなかった(もしくは伝わらなかった)ことも学ぶことができます。そのことを今回強く感じましたし、地層を見ることの楽しさもわかった気がしました。
みなさんも、特に関東圏の方!機会があったらぜひ城ヶ島に足を運んでみてください!!美しい地層を一眼見てみませんか?
投稿者 : 東京学芸大学附属高等学校