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活動ブログ

2024. 07. 25 | まちかどサイエンス

Dimensions of Wind Kinetic Energy

みなさんは次元と聞いて何を思い浮かべますか?

はじめまして、青森県立青森高等学校の二本柳蒼生です。私は自然科学部に入部しており、風力発電について研究しています。初めて書くので拙い文書かもしれませんが、お付き合いお願いします。

「次元解析」。響きがかっこいいですね。ここではそんな「次元」について記したいと思います。

 

次元とは?

そもそも次元とは、ちょーざっくりとした説明だと、ある物理量の単位の種類ということです。例えば、〔mm〕も、〔km〕も、〔nm〕も、全て同じ「長さ」を表す単位です。なのでこれらの次元は同じということになるのです。次元の種類は、長さのL、質量のM、時間Tです。

さて、本題のWind Kinetic Energy、風の運動エネルギーについてです。普段使うような運動エネルギーの式は、

この式だと思います。この次元について考えてみましょう。速度は変位を時間で割ったものなので、


となります。しかし、風の運動エネルギーはそう簡単にいきません。風の場合は、

このようになります。ここで、「次元」について考えてみましょう。

このようになります。同じ物理量は必ず同じ次元でなければならないのに、これではまずいですね。

 

風の質量の考え方はこの図のようになっていて、面積に長さ、すなわち速度と時間の積を掛けて風の体積とします。結論としては、風の運動エネルギーのTの次元も-2です。これを知った時、私はとても痺れました。

 

これにて議論は終わりになります。物理に興味があったとしてもなかったとしても、高校生には必要の無さそうなものですが、将来研究職に就くときは注意していきたいものですね。

投稿者 : 青森県立青森高等学校


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