こんにちは!仙台二華高校2年の田口怜奈です。
仙台はいよいよ七夕一色!駅やお店の軒先などで続々と吹き流しが飾られています。今年は花火大会も復活するということで、とても楽しみです。
それでは、7月30日の第2回講義を振り返っていきたいと思います。
1つ目は、渡辺正夫先生の植物の自家不和合性に関する講義でした。自家不和合性とは、植物自身の制御によって自家受粉ができない性質のことです。今回は、この自家不和合性植物と、自家受粉で子孫を残す自家和合性植物を比較して、メリットとデメリットについて考えました。遺伝子の多様性を取るか、子孫を低コストかつ確実に残すことを取るか。ちなみに約半数が自家不和合性を持っていると言われているそうです。
また、「自殖弱勢(自家受粉すると花が小さくなるなど劣性が現れること)」がよく知られていますが、ダーウィンの実験では、自家不和合性のアサガオを自家受粉で育て続けたところ、6代目でなんと自殖弱勢が止まったそうです!その理由や仕組みは解明されていませんが、植物自ら繁殖方法を変えてしまう可能性があるということですね。植物の世界は奥深いです。
2つ目は、金田雅司先生のクォーク多体系の実験についての講義でした。素粒子や素粒子間に働く力を調べるためにどういったアプローチをしているのかや、素粒子物理と宇宙との関連について教えていただきました。知らなかったこと、不思議なことばかりで、驚きの連続! 非常に楽しい講義でした。
宇宙には、陽子や中性子を構成するクォークだけでは説明できない物質が存在しています。理論的に説明するには、sクォーク(ストレンジ)という素粒子やそこに働く力を解明する必要があり、金田先生も国内外で研究されています。加速器を使って粒子同士を衝突させ、運動量や質量を計測するというのが主な方法ですが、実験で得たデータを数式に当てはめれば、測れなかったデータも計算で得ることができます。実験と計算を組み合わせれば、未知の力やエネルギーを理解することが可能になります。研究といえば実験! と思っていましたが、物理学では計算も重要な役割を果たしていることが分かり、とても新鮮でした。
最後にミニ講義として、羅漢先生から英語の学習について学びました。ネイティブの英語に近づくためには、正しいアクセントを知ること、日常生活のシチュエーションで学ぶことが大切だという内容でした。「自分のために時間をかけることを惜しまないで」という言葉が非常に心に残っています。これからも沢山の英語に触れて、自分の意見を英語で好きなだけ表現できるようになりたいなと思いました。
今回は質疑応答前のミーティングで発言したり、レポートをその日のうちに提出できたりと、少し前進した気がします。今週末にも特別講義があるので、暑さに負けず頑張りたいと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
投稿者 : 宮城県仙台二華高等学校