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活動ブログ

2024. 03. 29 | 受講生ブログ(高校生)

たまごの足跡 Ⅳ

 こんばんは。花巻東高校の小林桜華です。

 皆さんはアニメをよくみる人ですか?私自身あまり観ないというか忙しくて観る暇がないというのが正しいですが、大好きなアーティストがそのアニメの主題歌を担当するにあたり、これは観るしかないと思った次第です。

「大雪海のカイナ」をご存知ですか?

 舞台は文明や文字が衰退した雪海に沈んだ惑星。人類は滅亡寸前の世界でかろうじて暮らしていました。文字が読める少年カイナと雪海の王女リリハは水を求め大軌道樹へ向かうもそこには敵対勢力が、、、

 私が興味深いと思ったシーンがあります。少年カイナが狩りに行くために天膜の外に出るシーンです。カイナは酸素マスクのようなものをつけています。この惑星でも宇宙という概念はあるようです。狩りの標的は昆虫のような生き物で、話の中では食料ではあるものの害虫のような扱いを受けています。ですが、天膜は所々敗れており、それを修復しているのがこの生き物です。自然界は繋がっていてそれぞれ役割があることを教えてくれるシーンでした。

 また、この天膜の存在がとてもおもしろいと思います。地球には明確に宇宙と地球の大気を分ける境目はありませんが、この天膜はオゾン層を彷彿させます。天幕が破れているというシーンは地球温暖化によるオゾン層の破壊を表しているように感じます。科学技術が進歩し、心臓さえもが人工で生きられるようになった社会で、オゾン層の役割を果たすものを人工的に作り出すことはできるでしょうか。オゾン層をコントロールする技術が完成するならば、気象を操る技術があってもおかしくありません。

 雪海というほとんどが水分の世界で大軌道樹の水が枯渇し、生活に困っているというのも、現代社会の地球温暖化による塩害や湖水の減少、水資源の偏在を連想させます。天まで伸びる大軌道樹は環境変化による生物の突然変異や進化、もしくは月へのエレベーター計画が思い浮かびました。

 現代の文明社会の中で生きている人間が滅び、少数民族だけが生き残ったらこのような世界になるのでしょうか。純粋にストーリーだけでなく、社会や科学の視点から考えながら観ても面白い作品です。ぜひ観て、またオープニングも聞いてみてくださいね。

 

投稿者 : 花巻東高等学校


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