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J.of Science EGGS 東北大学基金へのご協力のお願い 探求型 科学者の卵

活動ブログ

2024. 04. 12 | 受講生ブログ(高校生)

たまごの足跡 Ⅵ

花巻東高校の小林桜華です。最後のブログです。自分が将来道に迷った時、やりたいことのためにまっすぐ進めるようにここに書かせてください。 皆さんの小さい頃の夢はなんでしたか?私はフラダンスを習っていた頃はフラガールになりたかったですし、ビフォーアフターという番組が大好きだったので建築士にもなりたいと思っていました。星に興味を持つようになってからは宇宙飛行士になって「お地球見」しながら月で暮らせたら素敵、なんて考えていました。17年間生きてきて新しい世界に触れるたびにその分野について調べ、憧れを抱いてきました。人生がRPGゲームのようにいくつもセーブデータを保持できたらいいのに。並行して進む複数の人生。与えられた選択肢を一つだけ選ぶことなく全部選べたらいいのに。 今の夢は、海外で働くこと、SDGs達成に携わること、経営者になること、HRを打つこと、スタンディングオベーションされること、世界中の人とあるある話をすること、です。
    実は、科学者の卵養成講座の回を重ねるごとに科学への興味は高まっていきましたが、それと同時に違和感というか、私は科学者に向いているのかという疑問が湧いてきました。科学の世界共通の正しさがあるところに魅力を感じますが、正解がないからこそ自分たちの手で道を作っていくという科学にはないスリルも求めています。好きであり得意な教科は地理、経済や民族、デザインや芸術にも興味がありますし、神話やファンタジーの話も大好きです。優柔不断な性格のせいなのか、専攻を選ぶということができません。全部学びたい、全部関わりたい。国際関係や総合科学が私の進むべき道だと感じます。徐々に、科学者が生み出した技術を社会に役立たせる役を担いたいと思うようになりました。ビジネスの卵養成講座アントレプレナーシップ教育をきっかけに考え始めた「企業」という選択肢が今の自分にとって一番心踊る魅力的な選択肢です。     「中村 哲」さんをご存知ですか?私の目標としている人です。私は彼のような人間になりたい。彼のような最後を迎えられるなら本望です。彼は元はアフガニスタンで医師をしていましたが、井戸を掘り、水路をひき、砂漠化した大地を緑に変えた人として知られています。令和元年、銃撃され死亡したニュースを知った時には言葉が出ませんでしたが、中村さんの意思を継ぐ者になろうと決心しました。
貧困地域をテーマにした教材やドキュメンタリーを目にする度に、自分が直接食べ物を渡したらどんな反応をするだろう、その地域の人みんなで食卓を囲んで団らんしたい、と思いを巡らせます。     発展途上国の生活水準が上がり、全世界安定した暮らしを送れるようになったら、さまざまな言語であるある話をして笑い合いたいです。月曜日の朝は憂鬱だとか、長期休みの最終日に課題が終わってないとか、お風呂上がりのドライヤーがめんどくさいとか。こんな話を側から羨ましがって聞いている人が居ない世界を作りたいです。     現在17歳の私よりも早く働き始めている子どもたちがたくさんいます。そんな飢餓、貧困、紛争地域の子どもたちも小さい頃の私のように将来やりたいことでいっぱいの幼少期を過ごして欲しいです。少年少女には平等な教育を与え、たくさんの選択肢から自分で道を選べることを教えてあげたいです。自立する頃には広い視野を持って世界に飛び立ちたいと思って欲しいです。   全人類に自分の知らない世界を知る快感と喜びを味わって欲しいです。
    こんな風に考えるようになったのも私にいろんな夢を見せてくれた家族や、環境を作ってくれた学校、科学者の卵養成講座のおかげです。講座で出会ったたまごの皆さんにも多くの刺激をもらい、視野を広げてもらいました。科学者の卵に携わったすべてに人々に感謝申し上げます。     ここに夢を書いたが最後、成し遂げられないのは情けなくて死にきれないので、夢に向かって日々精進していきたいと思います。   今までありがとうございました!           明日が来るのが怖くて泣いている子供達へ。 待っていて。将来迎えに行くから。    

投稿者 : 花巻東高等学校


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