こんにちは。仙台白百合学園高等学校1年の三岡茉央です。10月に入りました。木々の葉も少しずつ色づき始め、秋を感じさせるようになりました。最近は、朝晩冷え込むようになり、日中との気温の差が大きく感じられます。先日、「寒暖差疲労」というものを目にしました。前日の気温との差や最高気温と最低気温の差が7度以上になると自律神経が乱れ、体調不良につながりやすくなるそうです。まだまだ気温差を感じる季節ですので、お身体を大切に、お過ごしください。
さて、9月9日(土)に第4回講義が行われました。今回は、前日の台風の影響により、オンラインでの講義となりましたが、有意義な時間を過ごすことができました。はじめに、この日最後に行われる「科学記事を読みこなす:地球の未来を考える討論会」のグループに分かれ、メンターの方が入り、自己紹介など行いました。メンターの方がファシリテーターとして導いて下さるので、初めてのグループの方とも、スムーズに自己紹介を進め、交流を深めることができました。
その後、北川尚美先生による「国内資源の循環を考える~バイオ液体燃料の活用」についての講義を受けました。私は、バイオマスやバイオ液体燃料に興味関心があったため、より学びを深めることができました。近年、SDGsを学び、地球温暖化防止や環境問題に目を向けるようになりました。その中で、再生可能エネルギ―のバイオマス燃料に注目していたこともあり、今後、「バイオマス」が様々なものに利用され、発展していくであろうと考えていました。しかし、再生や循環するための技術やコスト面では、問題も多く、まだまだ難しい面も多いと感じました。
近年は、脱炭素が国際的な課題ともなっており、CO2削減への取り組みが世界で進められています。再生可能エネルギーを用いて発電普及することは、CO2の削減に有効な手段だと考えます。日本は石油、石炭、天然ガスなどに依存し、CO2の排出量が多く、ほとんど輸入に頼っているのが現状であるため、日本においてもバイオマス燃料の発展が必要性をとても強く感じました。先生の講義から、バイオマス燃料の発展や国内で資源の循環の大切さを学びました。また、廃食油からもバイオマスが取り出せれることを知り、驚きました。従来の酸・アルカリ触媒方法と違い、イオン樹脂の触媒を使い分離し取り出す方法は、とても優れていると感じました。
再生エネルギーの他にも、廃棄される米ぬかの米油にを使用し、スーパービタミンEを取り出すことができることを知りました。スーパービタミンEは、生活習慣病の予防や健康機能食品にも応用され、役立つとため、資源の有効活用だと感じました。
今まで、未利用で廃棄されていたものが、米ぬかのように有効活用されることは、廃棄物削減にもつながり、CO2の削減、地球温暖化防止、SDGsの貢献につながると感じました。また、北川先生の研究に対する情熱、発想、粘り強さから、研究者にとって大切な新たなものを生み出す姿勢を学ぶことができました。
次に、久利美和先生による「防災情報を活用しよう 科学と社会をつなぎ災害の教訓を生かすために」について講義を受けました。東日本大震災をから12年が経過し、今まで、東日本大震災のことを調べたり、経験した人の話しを聞いたり、避難訓練を毎年数回行ったり、経験を風化させず、受け継いでいような取り組みを行ってきました。講義を受けて、今後、起こりうるかもしれない、災害に対応し、減災に努めていかなければいけないと改めて感じました。避難訓練では、緊急地震速報を受信してからすぐに身を守る訓練をしていますが、実際に地震が起った際には、恐怖や不安で思うように動けなかったり、予想外の事態により避難訓練のとおりに動くだけでは災害に対応できなかったりすることがあります。そのようなことにならないために、常日頃から、気象庁や専門家から提供されている災害情報を知識として取り入れ、災害時にどのような行動を取るべきか考え、いつ起こるか分からない災害に備える必要があると感じました。
最後に「科学記事を読みこなす:地球の未来を考える討論会」では、グループ討議を行いました。「Nature」の記事を読み、感想を述べ合い、プラスチックによる環境汚染について問題点などを話し合いました。同世代の方々と話し合うことは、とても刺激になり、学びにつながりました。
本日、午後から、5回目の講義があります。今から楽しみです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
投稿者 : 仙台白百合学園高等学校