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活動ブログ

2024. 07. 28 | 受講生ブログ(高校生)

卵の軌跡Ⅱ

皆さんこんにちは!

福島県立磐城高等学校2年の関内瑞輝です!!先ほど第1回講座のブログをアップしたばかりではありますが、続いて第2回講座についても書いていきたいと思います。

 

この日の講義1つ目は「クォーク多体系の実験研究~宇宙の物質進化の謎に迫る~」というタイトル。領域は原子核物理学と素粒子物理学についてでした。正直に言えば、私は物理が苦手です。理由は簡単。力、慣性、波動、熱など多くの概念が次々に登場し、頭を悩ませるからです。さらに現象によっては直観や日常感覚と異なるものも多く、知識の定着が難しいと感じていました。今回もその例にもれず、事前動画を何度見返しても完全に理解できず、不安な気持ちで講義に参加しました。しかし、実際に聴講してみるとその苦手意識を払しょくすることはおろか、むしろこの世界を構成するものを研究するという物理学に非常に興味がわきました。世界で最も小さい物質である素粒子の謎を解くと、その対極にあたる広大な宇宙の謎を解くことにつながる。これほど興味をそそられる文言があるでしょうか。幼少期、宇宙や惑星の軌道について関心があったことを思い出し、将来それに関連して、状態方程式を複雑な核力から理論的に導き出し、様々な高密度天体現象に適用する研究をすることも面白いなと思いました。

 

講座2つ目は「国内資源の循環を考える~バイオ液体燃料の活用~」というタイトル。この講座で私が最も衝撃を受けたことは「技術性と経済性の両立」についてです。私は普段、高校で自然科学部の一員として研究に励んでいるのですが、その時は実験、結果、考察などしか考えていませんでした。しかし、将来大学で研究する際にはそれだけでは不十分です。なぜなら、技術はみんなの役に立つために確立させるからです。もちろん分野ごとに違いはありますが、この点について考えると経済性の重要性はよくわかります。新たな視点を得ることができ、私はとてもうれしかったです。

 

今回も休み時間などで周りの人と交流を図りました。学校のことを話したり、将来の夢について話していくと時の進む速度がはやくなった気がします。また、講義を完全に理解できなかったからこそ、もてる知識をフルに活用し話し合うことができました。新たな気づきや考えを得るという、講義を受けることと並ぶ本講座の醍醐味を味わうことができ、非常に充実した時間でした。志を高く持つ仲間と共に自分の知らない、新たな世界を開く「カギ」として。また、知を相対化し、科学という分野を俯瞰的に見れる研究者になるべく、今後も積極的に参加していきたいです。

投稿者 : 福島県立磐城高等学校


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