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J.of Science EGGS 東北大学基金へのご協力のお願い 探求型 科学者の卵

活動ブログ

2025. 03. 20 | 受講生ブログ(高校生)

科学の探求:発見と成長の旅路

こんにちは、東北学院高等学校1年の矢口智也です。

寒い日が続いていましたが、最近は、少しずつ暖かさを感じるようになりました。

3月8日に今年度の基礎コースの活動が終了し、一段落つきました。これまで私は、「まちかどサイエンス」を何度か書いてきましたが、受講生ブログとして、初めての試みであった、専門分野の活動(発展コース)と、そこでの研究テーマの発表について振り返ろうと思います。

 

 

 

発展コースでの活動

私は「菌の能力を引き出す ー納豆菌はどうやって大豆を食べるのかー」というタイトルのもと、12月以降研究を行ってきました。大まかに言い換えるならば、納豆菌はどのようにして硬い大豆を食べ、発酵させているのか、といったものです。そして、「菌」の中で納豆菌が選ばれた理由は体に侵入しても安全な菌であるためです。私を含めた3人のメンバーは東北大の農学部キャンパスで実験を何日間に渡って連続で行うことが多くありました。なぜなら、菌も生物であるため、結果を調べるために、一晩待って反応を見るといったものが多かったからです。高校の授業が終わった後に大学へ行くというのは私にとっては少し大変でしたが、その分、日々の活動で自分のできる限りを尽くそうと努力できたと思います。

 

実験内容としては、実験を行うための培地を複数用意し、それぞれの反応の違いを見比べたり、広がっているコロニーの層ごとの菌の量の違いを調べてみたりなどです。

(左:3種類の培地でのコロニーの比較、右:培地の中で広がるコロニーの様子)


(上2枚の写真は担当の先生より掲載許可を頂いております)

当日私は参加することはできませんでしたが、2月末には昨年4月から運用が始まった、ナノテラスでCTスキャンをしました。当日の発表を覚えていらっしゃる方は白黒の映像が流れていたのをご覧になったかと思います。

複数回あった実験でしたが、高校では実体験できないものばかりでとても興味深いものでした。

 

全体発表の感想

本講座では10月(オンライン)、2月、3月に全体に向けた発表会がありました。私が実際に口頭で発表したのは2、3月で、それぞれ、ビジネスの卵のグループ発表、発展コース等の発表会でした。これまでも学校など小規模な場所での発表は何度もありましたが、それに比べて規模の大きい場所で、それも発展的な内容の発表というのは私にとって初めての経験でした。

 

2月の発表では、私の所属する班は人工エラの素材を応用させて水難災害時の救助服として活用できるのではないかと提案する発表を行いました。人工エラの「防水するが空気は通す」素材についてだけでなく、近年問題になっているPFAS(フッ素化合物)の環境に与える影響を抑えられるといった、環境に関する観点についても考えました。また、実際に使用されている救助服の素材や着心地といったものを知るために、総務省消防庁に問い合わせをしました。メンバー同士、Google meetで繋がって共同作業をしたり、formを作って回答してもらうといったことも行なったりしました。そのような点から、個人的にではありますが、私も貢献できたのではないかと感じます。班のメンバーにも感謝を伝えたいです。

 

3月の発表では、前述の発展コースの研究発表を行いました。周りの班の素晴らしい発表もあってか、とても緊張していたのを覚えています。私はハキハキと話すこと、聞こえやすい声で話すことを心がけました。しかし実際は、原稿ばかりを見てしまい、周りの目を意識した発表はできなかったと思います。その点は改善し、そのような機会が今後あれば気を付けていきたいです。ポスター発表も初めての経験でした。全体発表の内容を再度話したり、質疑応答を行なったりと全体発表とはまた違う緊張感がありました。そして、受講生等による投票の結果、3位の投票数を得る結果となりました。結果はもちろんですが、当日の発表まで無事終えられたのも班のメンバーとの支えや担当の先生からのご指導あってこそのものでした。かけがえのない貴重な体験をありがとうございました。

 

この受講生ブログでは発展コースについてと全体発表についてでしたが、第1講から第8講まであった高等教育の現場で活躍する先生方からの講義やメンターとの交流など、様々なことが本講座ではありました。おそらく、この講座に参加しなければ知り合うことのなかったであろう友人ができ、共に考え、行動するといった活動が多くありました。何かのご縁があったことで同じ場所に集うことになった方々と、今後も共に高め合っていければと思います。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者 : 東北学院高等学校


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