こんにちは。花巻東高校の小林桜華です。
皆さん目をつむって4秒カウントしてください。
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今世界ではこの四秒間のうちに1人、飢餓によって亡くなりました。この文章を読んでくれている人にとってはただ過ぎ去った4秒ですが、生きるか死ぬかの瀬戸際の時を過ごしている人もいるのです。それなのに、あの人は、、、!
本日ある出来事で憤ることがあったのですが、なだめる程度の言い方でしか注意できず、自分の弱さに耐えきれずここに記すことにいたしました。
たまごの足跡Ⅰで書いたのですが、私は食わず嫌いをする人、すなわち食べ物のありがたみを理解していない人が許せません。
花巻東高校の寮生にはお弁当が出ます。業者さんが作ってくださる弁当なので、具材がルーティーン化されていることはしょうがないことではありますが、私たちにとって悩みの種であることも確かです。つい家から通う生徒の美味しそうなお弁当を見ると、脱寮したくなる気持ちもわかります。しかし、この不満を贅沢な悩みだと理解していない人が多すぎるのです。SDGs解決へ向けて社会が動き、教育過程で触れないはずがない今の世の中、貧困と飢餓によって自分たちの何倍も苦しんでいる人たちがいることを知っているはずです。また、いくら仕事といえど食事を作るというのは簡単なことではありません。中学生の時から毎晩食事を作っていたからでしょうか、調理された食事を蔑ろにする行為が許せません。けれども私がいくら言葉で伝えようとしても、平然として不味そうだから食べない、と消しカスを捨てるのとなんら変わりない様子でゴミ箱に捨てるのです。
「他にも残してる人いるし、自分が全部食っても残しても世界が変わるとかありえないから」
私の探究活動はこの実態がきっかけで始めるに至りました。
https://1drv.ms/w/s!AoKAmI_Zpx3Qe_K2mb80XEUDpHg
この探究を通して、理学は証拠として確実な裏付けはできるが、社会問題を解決しようとした時、それが人々の心に刺さらなければ意味がないということを学びました。かといって感情論だけでは正誤の判断がつきません。様々な視点から正解ではなく、答えを作り出すことがこれからの社会問題の解決のあり方だと思っています。
1月にビジネスの卵養成講座アントレプレナーシップ教育を受けさせていただきました。講師の松下さんの言葉が私の学びの原動力です。
『自分の口から話せることは自分のフィールド内のことだけ。』
いくら言葉が話せても主観的な話ばかりでは説得力がないし、そもそも相手が聞きたいと思う内容になりません。そんな人が相手を説得させたい時に取る手段は勢いや威圧感による強行策です。また、自分自身が一つの考えしか知らない理解できないというのはとてもつまらないことです。世界共通の答えが決まっている理学だけでは学べないことを学ばせていただいた2日間でした。
私は将来、世界に関わる社会問題解決に携わる人間になりたいです。特に食に関する課題は自分の手で解決に近づけていきたいです。一部の視点にとらわれないためにも、留学や現地訪問でさまざまな立場を経験していこうと想います。
どうか私の探究活動により、少しでもSDGsに興味を持ち、自分がなんとかしなきゃと責任を感じることができる人が増えたら嬉しいです。
投稿者 : 花巻東高等学校