こんにちは!秋田県立大館鳳鳴高等学校1年の飯塚凜人です。講義は早くも5回目を迎え、時間があっという間に過ぎていくことに仰天している毎日です!日々の時間を大切にし、1日1歩ずつでも成長していきたいものです!(^^)!今回から、対面型とオンラインのハイブリット形式がスタートしました。僕は日程の都合によりオンラインでの参加となりましたが、次回以降は東北大のキャンパスを訪れ、受講者の皆さんや先生方と対面で交流したいです!!
今回の講義は、高木先生の「電気エネルギーの時空間制御とその利用」についてのお話から始まりました。特に印象に残ったのは、先生方が研究しているパルスパワーについてです。パルスパワーは、電気を長時間継続的に流すのではなく、電気エネルギーを蓄え瞬間的にいっきに放出することで発生する強力な電力のことを言います。バケツにためた水をいっきにひっくり返すことや、稲妻と轟音と伴って発生する雷をイメージすると分かりやすいです。このパルスパワーが、なんと……植物の生長の促進のために実用されているそうです!!パルスパワーを与えたきのこは、与えていないきのこよりも短時間でぐんぐんと成長していました。電気の力で植物の生長を制御できるので、農業の活性化に大きな革命をもたらすのではないでしょうか!?また、あくまでも予想ですがこの技術を実際に生態系に応用して、固有種である植物の生長を促進させるなどすれば、生物の保護にも繋がるのではないかと感じました。その他にもプラズマや静電気によっておこる、身近な現象に対しても理解を深めることができました。しかし電場に関する計算について、勉強不足で不明瞭な点があったのが悔しかったです(*´ω`*)自主的に調べて、知識をつけていきたいです!!
続いては、中山先生の「エンザイム・ハンター ~暮らしの役に立つ酵素を見つけ出し、利用する~」というご講義がありました。これまで、酵素について、化学反応を促進させる触媒であるということや、特定の基質に作用する基質特異性や、最適温度・最適Phがあるということしか知識がありませんでした。しかしその働きは想像以上に多様であり、抗がん性を持つものさえあるというのが驚きでした。身の回りで私たちの目に見えないところで活躍している酵素の偉大さには、改めて敬意を払おうと思います( ;∀;)さらに皆さんは、花の色が酵素の働きによって決まっているということを知っていましたか!?青っぽい花には、皆さんご存じのアントシアニン、黄色い花にはフラボノイドという酵素が関係しています。そして先生方は、花に遺伝子を導入することで、花の色を変化させている研究を行っているそうです!これらの酵素は染め物などの面で利用されています。最近は植物由来の製品が増加しているため、それらの製品のデザインや色合いのバリエーションが豊富になっていくのではないかと思いました。また、先生がおっしゃった「バイオも立派な工学である。」という言葉が印象に残りました。僕自身もバイオ系の研究を日々行っているし、動物が持つ特徴が工業製品に応用されていくことに興味があるので、将来の進路に参考にしたいと考えました。
最後に、渡辺先生による「研究の進め方や発表プレゼンのポイント」についてのご講義がありました。ISEFやJSECなどの様々な課題研究発表会について紹介いただいたり、STEAM教育(数学や科学の他にも、芸術や発見・教養を加味した教育)の重要性について教えていただいたりしました。また、高校生の方々の中には、研究発表会でノーベル賞受賞者の方と交流できた方もいて、研究が生む人のつながりの貴重さについても実感しました!僕自身も高校在学中努力を惜しまず、様々な研究発表会に挑戦していきたいです。また、現在部活で続けている内容に新たな視点からのアプローチを加え、より社会に需要がある研究にしていけたら良いと思いました!!
今回は主に、科学を生活で応用していくということに重点を置いて聞くことができました。理学と工学は正反対のように見えて、理学の研究で得られた結果を工学で応用していくというように、実は密接に関係しているということにも、講義を通して気づくことができました。研究成果がいずれ世界を大きく動かす原動力となることは、科学者として名誉あることであり、科学の素晴らしい一面でもあるように考えます。将来僕自身も研究を行っていくうえで、個人的にも社会的にも意義のある研究を目指していけたらという想いが、より一層強まりました!!
次回は大学生やOBとの交流があり、今からとても楽しみです!!最後までお読みいただきありがとうございました!
投稿者 : 秋田県立大館鳳鳴高等学校