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J.of Science EGGS 東北大学基金へのご協力のお願い 探求型 科学者の卵

活動ブログ

2023. 08. 05 | 受講生ブログ(高校生)

たまごDiary➁

こんにちは。仙台白百合学園高等学校1年の三岡茉央です。毎日、暑い日が続いていますが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
8月6日~8月8日に仙台では、4年ぶりの通常開催となる「仙台七夕まつり」が始まります。仙台市の街の至る所に、豪華絢爛な笹飾りが飾られ、涼やかな夏の風物詩となっています。特に、今晩は、前夜祭の花火大会もあるので、夜空を彩る花火は必見です。

 

さて、7月29日(土)に第2回講義が行われました。今回は、対面での講義ということで、東北大学で受講できることに、とても喜びを感じました。
講義の前には、科学者の卵のOGの方や受講生との交流する機会があり、様々な話をしました。特に、その日の講義のテーマの中で、疑問に思っていることなどを話し合い、学びを深めることができました。また、科学者の卵のOGの方からは、今後、科学者の卵として、どのように望めばよいのか、アドバイスをいただきました。OGの方や同じ科学者の卵の受講生と、交流する機会は、とても刺激となり、貴重な時間となりました。

 

初めの講義では、渡辺正夫先生から「進化論を唱えたダーウィンも注目した高等植物の自家不和合性」についてお話をいただきました。植物は、自家不和合性を有する植物と自家和合性を有する植物があり、植物の生殖方法は、現在に至るまで、何度も進化し続けていることが分かり、植物の持っている能力に神秘を感じました。また、自家不和合性を有する植物は、近親交配を回避し、他家受粉することで、遺伝子を拡散し、子孫を残す働きをすることで、遺伝子の多様性にもつながっていることを知りました。しかし、周りに同種他個体がいない状況や昆虫が花粉を運べない状況では、他家受粉できないため、絶滅の可能性も高くなるということを学びました。自家不和合性を有するの植物は、昆虫を集めるため、花弁を大きくしたり、色鮮やかにしたり、様々な工夫をして、繁殖を行っていることが分かりました。
一方、自家和合性を有する植物は、近親交配を繰り返すため、自殖弱勢になることが分かりました。しかし、ダーウィンの研究では、自家不和合性のマルバアサガオを自家受粉で育て続けたところ、6世代から自殖弱勢が止まりました。そのことの仕組みなどは、解明されていませんが、植物が自ら繫殖の仕組みを変え、進化したと言えるのではないでしょうか。
植物の他殖性システムを学び、「性染色」「異形花・異熟花」「自家不和合性」の3つの方法を植物が進化の過程で経由し、環境や種に合う他殖方法を見つけ、現在の植物の姿に進化していることを学びました。
この講義により、身近な植物を観察し、自家不和合性を有する植物か自家和合性を有する植物か調べ、学びを深めていきたいと思いました。また、植物の神秘に魅了され、それぞれの植物の特有の能力を調べ、深く探求してみたいと思いました。

 

2つ目の講義は、金田雅司先生の「クォーク多体系の実験研究」についてお話をいただきました。はじめは、素粒子物理と原子核・ハドロン物理について、とても難しく感じましたが、予習の講義映像を見たり、予習したり、実際、対面で講義を受けることで、少しずつ理解を深めることができ、興味関心が湧きました。
素粒子物理は、物質の最小単位である素粒子の性質や素粒子間の相互作用を、加速器実験や宇宙観測、理論的探求に基いて研究する学問で、加速器実験や宇宙観測によって、未知の素粒子を探索する実験や量子論と相対論を用いて素粒子の存在や性質を解明する理論などを研究していることが分かりました。これまで、物質を構成するクォークやレプトン、これらの素粒子に働く力を媒介する光子、ウィーク、ボソン、グルーオン、そして、ヒッグス粒子が発見されていることなど知りました。
まだ物質と反物質の間の非対称性問題や宇宙の大部分を占めるダークマターやダークエネルギーなどの解明ができていないため、これらの謎を解明するために、加速器実験などで研究が行われていることを知りました。
原子核・ハドロン物理は、素粒子物理とは異なり、原子核そのものだけではなく、クォークからできているものすべてが研究対象であることが分かりました。クォーク間に働く「強い力」の性質を量子力学から、追及する学問であることを知りました。量子力学は、ハドロンの質量を説明するためにも必要不可欠であることを学びました。原子核・ハドロン物理は、宇宙における物質の進化に関係しているのだと思いました。
今回の講義で、講義の動画を予習したり、実際に講義を受けたことで、難しいと感じていた分野に興味を持つことができました。素粒子物理と原子核・ハドロン物理を学び、宇宙への謎を解明するための研究が進んでいることを知ることができました。

 

3つ目の講義は、Luo Han(羅漢)先生から「ピラミッド原則~伝わる文章術をてにいれよう~」についてお話をいただきました。文章を書くにあたり、読み手の気持ちについて考え、論理的に書くことが大切であることを学びました。読み手の理解のプロセスに合うように伝えたいことをグループ化し、要約を伝えてから、具体的な詳しい事象を説明すると読み手に伝わりやすいことを学びました。今回の学びを活かしながら、読み手の思考を考えて、文章を書くよう心掛けていきたいと思いました。

 

今日は、第3回目の講義も開催されます。「日英サイエンスワークショップ発表会」では、どんな学びがあるか、今から、とても楽しみです。長々と書いてしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

投稿者 : 仙台白百合学園高等学校


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